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機関車トーマス & レイルウエイシリーズ [機関車トーマス]

機関車トーマス & レイルウエイシリーズ
著者:Reverend Wilbert Awdry(REV. W. AWDRY)

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Thomas The Tank Engine:機関車トーマス、に代表されるRailwayシリーズについて、改めて、詳しくご紹介します。

機関車トーマス君については、先に、少しだけご紹介したのですが、ちょっと扱いが小さすぎるのではないか?、他のレイルウエイ・エンジンがほとんど出てこないぞ、という声が寄せられましたので、改めて、ご紹介したいと存じます。
(決して、桜子さまや女子高生のご機嫌とりではないと思料します。)

レイルウエイシリーズは、もともと著者が息子さんのChristopher君のために考え出したベッドタイムストーリーだったらしいのですが、1945年に発表・出版されると(Edward.Gordon,Henryの3エンジンシリーズ )、画期的で斬新なシリーズとして受け入れられ、翌1946年に、最初のトーマスシリーズ「Thomas the Tank Engine」4編の発表で一気に世界的な人気シリーズとなり、さらに、1949年に「Tank Engine Tomas Again」4編が発表されるに及んで、機関車トーマスの人気は、不動のものとなりました。
レイルウエイシリーズもまた、全世界の子供達を楽しませてくれる定番シリーズとして定着し、半世紀以上経った今もなお、連綿と、新しい世代の子供達に楽しい世界を見せてくれています。

☆☆
さて、この機関車トーマス&レイルウエイシリーズですが、イギリスで生まれたという出自もありまして、先にもご案内したように、絵本と言えども、会話がスマートで、地の文章も比較的ていねいなので、オススメのシリーズです。
(前にアメリカ~って言ってなかったか→スミマセン。)

中学3年ないし高校1年くらいならば、辞書をさほど頻繁に使わなくても、読み進められると思います。ときどき、変わった子供用語や、少し難しい文法事項が出てきますが、そこは、「そのような文章表現を使う場面である」と思って、読み進めて下さい。

☆☆
それでは、さっそく、まずはトーマス君が初登場するThomas the Tank Engine4編の冒頭にあります、著者の言葉からスタートしましょう。
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DEAR CHRISTOPHER

Here is your friend Thomas the Tank Engine.
He wanted to come out of his station yard and see the world.These stories tell you how he did it.
I hope you will like them because you helped me to make them.
                                                       YOUR LOVING DADDY


☆☆
いよいよ、本編です。まず、最初の1編「Thomas and Gordon」を見てみましょう。
ここには、トーマス君の「プロフィール」が載っています。
皆さんも、改めて、トーマス君がどんな機関車なのか、思い出して下さい。

☆☆
「Thomas and Gordon」

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Thomas was a tank engine who lived at a Big Station. He had six small wheels, a short stumpy funnel, a short stumpy boiler, and a short stumpy dome.
He was a fussy little engine, always pulling coaches about.
He pulled them to the station ready for the big engines to take out on long journeys; and when trains come in, and the people had got out, he would pull the empty coaches away, so that the big engines could go and rest.

Thomas was a tank engine who lived at a Big Station:トーマスは蒸気機関車、その人は大きな駅に所属する(単語は住んでいるですけど)、という感じでwhoを読んで下さい。
stumpy:short and thick太くて短い、ずんぐりとした
funnel:煙突
dome:丸屋根、丸天井
fussy about~:何かとこうるさい、 ~に対し気難しい、
He was a fussy little engine, always pulling coaches about:彼は何かとこうるさい小さい蒸気機関車だった、いつも客車を引っ張ることに対し→かれは自分がいつも客車を引っ張ることに対し何かとこうるさい小さな蒸気機関車だった、
ready for:準備のために
rest:休む
he would pull the empty coaches away:空の客車を引っ張ってビッグエンジンから離れさせる、

☆☆
He was a cheeky little engine too. He thought no engine worked as hard as he did. So, he used to play tricks on them. He liked best of all to come quietly beside a big engine dozing on a siding and make him jump.
“ Peep, peep ,peep, pip, peep!  Wake up, lazybones ! “  he would whistle, “ Why don’t you work hard like me? “
Then he would laugh rudely and run away to find some more coaches.

cheeky:なまいきな、
He thought no engine worked as hard as he did:彼は思っていた、他のどのエンジンも自分ほどハードに働いていないと→自分ほど働いているエンジンはほかにはないと思っていた、
used to play tricks on them:彼らに対しバカにしたような行動をとっていた、
He liked best of all to come quietly beside a big engine dozing on a siding and make him jump:彼がほっとも好んだのは、ビックエンジンが待避線でまどろんでいるそばに静かに近づき、彼らをジャンプするくらいビックリさせることだった、
laugh rudely:無礼に(乱暴に)笑って、

One day Gordon was resting on a siding .He was very tired. The big Express he always pulled had been late, and he had had to run as fast as he could to make up for lost time.
He was just going to sleep when Thomas came up his cheeky way.
“ wake up,lazybones,” he whistled, “do some hard work for a change―-you can’t catch me !” and he ran off laughing.
Instead of going sleep , Gordon thought how he could pay Thomas out.
(中略)

The big Express he always pulled had been late, and he had had to run as fast as he could to make up for lost time:大きな特急列車/彼がいつも引いている/が遅れてしまったので/彼は自分の限界まで速く走らなければならなかった/遅れた時間を取り戻すために、
make up:まにあう
wake up,lazybones:起きろ、怠け者
he ran off laughing:彼は走り去った、笑いながら
how he could pay Thomas out:いかにしてトーマスを懲らしめてやろうか
pay out: 支払わせる

さて、ゴードンの策はどのようなものだったのでしょうか?
トーマス君は、どんな目にあわされたのか? トーマス君の最後の様子だけ、少しみてみましょう。

Poor Thomas couldn’t answer, he had no breth. He just puffed slowly away to rest, and had a long, long drink.
He went home very slowly and was careful afterwards never to be cheeky to gordon again.

Poor Thomas couldn’t answer:かわいそうなトーマスは答えることもできなかった、
he had no breth.:息もろくに出来なかった、
he was careful afterwards never to be cheeky to gordon again.かれは注意深くなった/以後は/二度と/ゴードンに対し生意気にふるまわないように/


どうも、トーマス君は、ゴードンに、手ひどいお仕置きをくらってしまったようですね。
少しは良い子になるといいのですが。

☆ ☆
同じシリーズの第3編です。
「Thomas and the Trucks」

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Thomas used to grumble in the Shed at night.
“ I ‘m tired of pushing coaches, I want to see the world.”
The other didn’t take much notice, for Thomas was a little engine with a long tongue.
But one night, Edward came to the Shed. He was a kind little engine,and felt sorry for Thomas.
“ I’ve got some truks to take home tomorrow, “ he told him.”If you take them instead, I’ll push coaches in the Yard.”
“Thank you, “ said Thomas,”That will be nice.”
So they asked their Drivers next morning, and when they said “Yes, “ Thomas ran happily to find the trucks.
Now trucks are silly and noisy.They talk a lot and don’t attend to what they are doing.They con’t listen to their engine , and when he stops they bump into each other screaming.
“ Oh! Oh! Oh! Oh! “
Whatever is Happening?”
And , I’m sorry to say, they play tricks on an engine who is not used to them.
(後略)

truk:貨車、鉄道貨物台車(ここでは、自動車の方のトラックではありません)
grumble:文句を言う、不平を言う
I ‘m tired of pushing coaches:客車を押すのは飽き飽きしたよ
The other didn’t take much notice:他のエンジンたちは、大して関心を払わなかった、
with a long tongue:口うるさい、おしゃべりな
felt sorry for Thomas.:トーマスにすまなく感じていた、
Shed:保管車庫
I’ve got some truks to take home tomorrow:私はいくつかのトラック:貨車を受け持つよ、彼らをホーム(ホームタウン、ウチ)までとどけるために、明日、
silly and noisy:馬鹿げて、ウルサイ
They talk a lot and don’t attend to what they are doing;彼らは多く話すが、何の注意も払わない、彼らが何をするのかということに、
Whatever is Happening:何が起ころうとも、
And ,I’m sorry to say, they play tricks on an engine who is not used to them:そして、お伝えするのは残念なのだが(註:これは作者の言葉の挿入です)、彼らはイジワルをしかけるんだエンジン:機関車(に)/who彼らに慣れてない、

☆ ☆
最後は、先の回で登場したバーティバス君とのお話です。
版が少し違うので、写真の本の内容とは、若干異なっています。

「Thomas and Bertie」

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One day Thomas was waiting at the junction,when a bus came into the Yard.
“ hello!”said Thomas, “Who are you? “
“ I’m Bertie, who are you? “
“ I’m Thomas , I run this line.”
“ So you’re Thomas. Ah! I remenber now, you stauck in the snow, I took your passengers and Terence pulled you out. I’ve come to help you with your passengers today.”
“ Help me!” said Thomas crossly, going bluer than ever and letting off steam.
“I can go faster than you.”
“You can't”
“I can.”
”I'll race you.”said Bertie.
Their Driver agreed. The Stationmaster said, ” Are you ready?-Go! “ and they were off.

One day Thomas was waiting at the junction,when~:このwhenは、日常的によく使われる 文中のwhen の使い方です。Thomas が分岐点(ジャンクション)で待っていると、そのときちょうど、 Bertie busがYard.に入ってきた、という感じです。
Terence pulled you out:テレンスが君を引き上げたんだ、
I'll race you:競争してもいいんだぜ(負かしてやるよ)、という感じでしょうか。
この表現では、幼い頃のカケッコをつい思い出しますが、今の日常生活の場面でも、けっこう口に出しそうな表現です。


☆☆
先の回にも、少し触れましたが、こういったシリーズ物の、特に良いところは、面白くて何冊も読むうちに、自然と自分の中に英語が吸収されてゆく、という感じでしょうか。
全く意識せずに出来るのですから、これは幸いです。
特にキャラクターモノは、まわりの友達や状況も頭に移入されますから、先の回でも申しましたが、今日のThomasに1クリック、などと思ってしまう自分が出来上がります(私です)。

トーマス君や他のレイルウエイシリーズは、なじみのある絵本なので、どうしても、「息抜き」か「何かの拍子に思い出したように」読むという感じなのですが、実際に何編も読むと、詰め込み勉強以上に、学習効果が上がる場合もあります。

中学生、高校生の方はもちろん、社会人で英語・英語している方も、手元に何冊か置かれて、又は、おもいきって私と同じ25話セット本を入手されて、トーマス君など機関車達の活躍を、楽しく読んでみてはいかがでしょうか。
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追記:
今回、明白なタイプミス及び明らかな寝ぼけ訳により、ご迷惑をおかけしております。
順次修正しておりますので、何卒、お許しくださいますようお願い申し上げます。


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柚季

こんにちは。
イギリスの本は子供向けでも会話や文章がスマートでステキですよね。トーマスは読んだことがなかったのですが、興味が湧いてきました♪ 本屋さんに行ったら探してみます。
by 柚季 (2011-07-27 17:23) 

足立sunny

柚季さま、ありがとうございます。
今回は、ネボケて書いたせいもあり、ミス訳も目立つので申し訳ないと思っております。
ご紹介しました本につき、皆さんに興味を持っていただき、ご自身で楽しんで読んでいただくことが主目的ですので、そのように言っていただくと、本望です。

世界に先駆けて産業革命が起こり、実用的な蒸気機関車が世界で初めて運行されたイギリスで、このトーマス君たちが生まれたのも、何かの運命かもしれないと、思っています。
by 足立sunny (2011-07-27 19:48) 

マチャ

機関車トーマスも息の長い作品ですね。
日本の絵本では「きかんしゃやえもん」がありますね。
by マチャ (2011-07-29 19:39) 

足立sunny

マチャさま、きかんしゃやえもん、オドロキです。
実は、当方、日本の絵本は、全く見たことがないのです。ほとんどゼロです。
絵本ナシ家庭で育ちました。
最初に読んだ本は、シートン動物記です。
そのせいか、今、(洋書の)絵本に凝っているのですが・・・。
申しこもうと思った矢先に、絵本クラブが洋書絵本の毎月配本をヤメテしまったので、今、ネットの洋書絵本読み聞かせ動画Youtubeを毎日聴いています。
日本語の絵本読み聴かせYoutubeもけっこうあると思いますので、今度探してみようと思います。
by 足立sunny (2011-07-29 19:53) 

マチャ

おお、そうなんですか~!
やえもん、絵本もありましたが、僕の世代では
教育テレビ(だったはず)で「影絵」で放送されたんです。
映画にもなりました(なったはず)。
子供の頃なので記憶が曖昧ですが・・・

トーマスを知ったとき「やえもんの海外版」だと
思ってしまいました(笑)

シートン動物記、面白いですよね。
ファーブル昆虫記と並ぶ傑作です。

シートンというと、「オオカミ王ロボ」の話も
有名ですよね。世界名作なんたらという絵本の
シリーズが我が家にあって、夢中で
読みました。狼ってなんてすごいんだと
感動しました。
by マチャ (2011-07-30 18:15) 

足立sunny

マチャさま、ビックリしました。
グーグルで検索しましたら、「きかんしゃやえもん」、スグ出てきました。
やはりスグ調べないといけませんね。
当方、少しボーとしておりました。
影絵版と映画版のいずれも、Youtube動画にありました。阿川弘之さんが文を書いていた、と記されてました。
確かに、最初にこれを見ていたら、やえもんの海外版がトーマスっていう感じになりますね。それが自然だと思います。当方、なぜ見ていないのか、不思議です。

で、ですね、狼の名前は忘れてしまっていたのですが、ロボでしたですか。動物記の中では、最大の印象度ですね、狼。
当方、あの動物記で「おおかみ」という動物がいることを初めて知ったのです。
あと印象的だったのが、確かスカラベなのですが、これは昆虫記でしたか?それとも別の物語でしたか?
同時期にソノアタリの本を読んだのですが、どうも昆虫記の方は夢中になれなかったんです。次に、偉人伝に移って、野口英世、トーマス・エジソン、キューリー夫人・・・と続けて読みました。この3人が特に好きで、それで、後に、弁◎士になったのですが。

ご家庭にあった、その世界名作絵本、欲しいですね。
やっぱり、絵本のある家庭というか、子供に絵本はいいですね。成長にモノスゴク利くと思います。

この前、ちょっと違うタイプなのですが、洋書の世界名作絵本を買ってきました。これから、絵本は、どんどん揃えたいと思っています。
名作系が(値段が高いので)揃っていないのです、ウチには。フツウのヤツは、けっこうあるのですが。

これから、ちょっと「やえもん」を見に行ってまいります。

by 足立sunny (2011-07-30 23:24) 

マチャ

こんばんは。
見つかりましたか、やえもん(^-^)/
熊倉一雄さんのナレーションが良い味出してます。

ええ、オオカミの名はロボですよ。
スカラベの話も覚えてます。
ファーブル昆虫記の中でも最初のエピソードが
スカラベなんですよ。ファーブル自身がスカラベを
こよなく愛していたとか。

おもちゃも大切ですが、絵本も大切ですね。
by マチャ (2011-07-31 20:12) 

足立sunny

マチャさま、ありがとうございます。
そうでしたですか、ファーブルの最初がスカラベ。それでは、いくらオール1の当方でもそれなりに記憶に残るはずですね。
当方、フンをころがす場面は見たことはないのですが、絵とか写真で見ますと、大きなタマにして運んでますよね。日本での扱いは、神のムシとでは、ギャップがありすぎますね。

昆虫は昔さんざん近場で捕ったのですが、ここ40年ほどで、池も川も畑も雑木林も近所からなくなってしまい、虫とりアミを手にした子供の姿もあまり見かけなくなってしまいました。

それはともかく、絵本はいいですね、やはり。
思いましましたが、一冊だけ、ウチにも絵本がありました。もらった絵本で、飛び出す絵本。物語は忘れましたが(スミマセン)。

まあ、おもちゃはけっこうある家庭だったのですが・・・。

by 足立sunny (2011-08-01 00:44) 

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