Oxford Reading Tree リーディングツリー [Oxford Reading Tree]
今回ご紹介するのは、
Oxford Reading Tree オックスフォードリーディングツリー
というシリーズ本です。
こちらは、もちろん、あのオックスフォード大出版局から出ている英語教材・英語学習の絵本なのですが、イギリスの小学校での国語教育の一翼を担っている本でもあります。
☆☆
ステージ1からステージ9までに分かれたレベルアップ絵本で、各ステージがA、Bとあって、それぞれ数冊で構成されています(ツリートップ=ステージ~16が一番上・最後です)。
特色としては、物語の登場人物が、いろいろなことを体験していき、また学校でいろんなことが起きるのですが、
登場人物がある程度共通した、所定の舞台設定になっていることと、
ストーリーによって異なるのですが、マジック・キイなるもののおかげて、マジックによりいろんな時代、場所に飛んでさまざまな異色体験が起きる設定のストーリーがあること、
など、子供達を飽きさせず、いろいろ学べる物語になっていることです。
英文は、すこしづつ、いろいろな単語や表現が、レベルがあがるごとに、ちょっとづつ出現しますので、無理なく自然にレベルアップできる設定です。
それと、ですね、とにかく、絵というかイラストが頁の大半を占めていて、その下に文がほんのちょっとあるという、「文の量が少ない」、「絵と結びついて直感的に文が理解できる」、そういう感じになっているところです。
ほんとに、絵ばかり、という印象なんですね。
もっとも、当方、全部を読んだわけではないので、必ずしも、そうではないのかもしれませんが、「絵本」以外の何者でもない、という感じはします。
☆☆
この「オックスフォード リーディングツリー」は、
洋書多読をしておられる方には、非常におなじみの本:多読教材なのですが、
普通の英語学習をしておられる方や、一般の方の間では、そうとうなじみの薄いシリーズで、「リーディングツリー」という語句を聞いたことはあるけれど、実際にどんな本だかわからない、という声もけっこうあるかと存じます。
そんな名前、初めて聞くという方も、少なくないかもしれません。
では、さっそく、中間レベルのステージ5の中から、ステージ5のAを2冊、Bを2冊、少しのぞいてみることにしましょう。
だいたいのフンイキは伝わると思います。
このステージ5の英文は、中学3年生ならば、比較的楽に読みこなせるものと思います。
では、さっそく。
ですが、本当は、こんなに多量に絵と文を引用しては、いけないのですが、ですね。
ステージ5の一部分だけですから、オックスフォードさん、オネガイ許して、と懇願する当方です。
このように引用しないと、その魅力がわかってもらえないと、思うんですね。
ご紹介ですから、魅力をお伝えしないと、ですね。
オックスフォードさん、オネガイ、許して下さいね。
このシリーズは、「SEG」というところで、多読用にセット買いしますと、
お得なのですが…、冊数がまとまるので、お得でも、お値段が張るんですね。
☆ ☆
Underground Adventure (ステージ5 ストーリーA)
The children were in the celler. They wanted to find a secret tunnel.
※
celler:地下貯蔵庫
The children looked everywhere. They tapped on the floor. They tapped on the walls.
But there was no secret tunnel. “ It’s no good.” Said Biff.
※
It’s no good:ダメだな
Kipper ran to the cellar. He had the magic key. The key was glowing.
They ran to Biff’s bedroom. “Come on “ called kipper. “ It’s time for a Magic adventure.”
The magic took them underground. They were in a big tunnel. Wilma picked up a lamp.
“ Come on , “ she said. “ Let’s go ! “
There were elves in the tunnel. But they were shy. “ Oh no ! “ they said. “ Childen !”
The children went down the tunnel. They don’t see the elves. “ This way, “said Wilma.
※
elves: elf 妖精の複数形
shy:シャイ(恥ずかしがりの、人見知りする)
This way:こっちだ
(以下、略)
☆ ☆
It’s Not Fair ステージ5 ストーリーA
Mrs May was ill. The children had a new teacher. He was called Mr Fry.
It was a story time. The children sat in the reading corner. Mr Fry had a new story. The story was about a king. He was called King Arthur.
※
King Arthur:アーサー王
Here is King Arthur,” said Mr Fry, “ and here are his Knight. They lived a long time ago.” King Arther had a round table. All the knight sat round it. They liked the round table.
※
アーサー王の円卓の騎士は、有名ですね。
The children did a project. The boys were knights. “ It’s not fair,”said Biff.
※
It’s not fair:不公平だわ(公平じゃないわ)
Biff wanted to be a knight. ”It’s not fair,”she said. ”Why can’t girls be knight?”
※
Why can’t girls be knight:なぜ女の子は騎士になれないの?
Biff was in her room. She wanted to go skateboarding. But the magic key began to glow.
“Oh blow ! “ said Biff.” “ I wanted to go skateboarding.”
The magic took Biff to King Arthur’s castle. It put her in a dress.
“ Yuk !” said biff. “I wanted to be a knight. Knight don’t wear dresses.”
※
The magic took Biff to King Arthur’s castle:マジック(魔法)は、ビフをアーサー王の城につれてきた
Yuk:ヤダ~(Yukは「困った・好ましくない時」「いやな時」に出るショックの子供言葉で、「いや~」「ヤダ~」という感じ)
Biff was cross with the magic. She saw some knights. “Can I be a knight?” she said.
※
cross with the magic:マジックに怒りを覚えた(cross=悪い感情を持つ、憤る)
The knights laughed. “ But you are a girl,” they said. “Girls can’t be knights.”
Biff got on the skateboard.
" You couldn't do that," she said.
" Now can I be a knight ? "
The knights were amazed.
" We'll have to ask King Arthur,"said the Knights.
※
エエト、なぜBiff の服装がかわっているのか、などと言われましても、
これは、その、お話でありますから、ですね。
(以下、略)
☆ ☆
A New Classroom ステージ5 ストーリーB
Some people came to the school. They put a fence across the playground.
Then children looked at the fence. “What is it for? “ asked Wilf. Nobody knew.
A lorry came to the school. It had blocks on it. “What are they for? Asked Biff.
※
lorry:運搬車
What is it for:何のためのものなの?(forで使用目的を疑問にしている)
Then a digger came. The children were excited. Some men dug a long trench across the playground. “ What is it for? “ everyone asked.
※
digger;穴掘り機(ここでは、パワーショベルが来ています)
It was time to go in but the children didn’t want to. They liked the digger. Mrs May looked at the trench. “ It’s for a new classroom, “ she said.
※
trench:細長い溝
The children were excited. They wanted to find out about the new classroom. The children looked at some books. Wilf found a book about diggers. Chip painted a picture of one.
※
one:ここではdigger を指す
(以下、略)
☆ ☆
Camping Adventure ステージ5 ストーリーB
Mum and Dad went camping. They took the children. They went to a farm.
Mum and Dad had a new tent. They put it up. Wilf hlped. Wilma got some water. “ I like it here,” she said. “ I like camping.”
Mr Jones was a farmer. He had to milk the cows.” Come and watch,” he said. “ What a lot of cows ! “ said Wilf. “ Mr jones laughed.
“ We milk them every day,” he said.
※
had to milk the cows:牛の乳を搾らねばならなかった(ここではmilk=乳を搾る、という動詞)
Mum wanted some milk. She went to the farmhouse.
“ I want some eggs too,” said Mum.
“ Mrs Jones was expecting a baby. She was expecting it soon.
“ It may come today,” she said.
※
It may come today:今日にも生まれるかもしれないわ
(以下、略)
いかがでしたでしょうか。「オックスフォード リーディングツリー」。
子供達が楽しそうに勉強している姿が、目に浮かびますね。
日本の小学、中学などでも、ぜひ副教材に採用して欲しいものです。
大人である皆さんは、各ステージセットを大人買いされると、素晴らしいでしょう。
何と言っても、OXFORD の本ですからね。
出費の分を取り戻すため、英語学習の成果も、たぶん、あがりますね。
なお、オックスフォードの読書教材関係は、以下を参照下さい。
OXFORDユニバーシティプレス 全シリーズ詳細
まあ、当方は、Book〇〇fで、廉価マトメ買いしたのですが、ですね。
「オックスフォード リーディングツリー」楽しく読まれると、良いと思います。
絵柄も楽しげで、たしかに副教材にはもってこいですね。
cross=悪い感情を持つ、憤る
なるほど、こういう意味もあるんですね。
by マチャ (2011-09-20 20:56)
マチャさん、こんばんわ、です。
リーディングツリーは、イギリスの全部ではないのですが、相当数の小学校で採用されていると聞いています。
日本でも、英語を一からという多読の方は、まずこれを多量に読むことから入られていますし、KIDS英語の方でも読まれています。
小学・中学生にも、楽しく読んでもらえたら、ですね。
by 足立sunny (2011-09-20 23:38)
musselwhiteさん、ビタースイートさん、
tamanossimoさん。
お名前並べてスミマセンが、ご訪問有難うございます。
絵:イラストが多いんですね、この本。
各頁、絵が3/4以上。小学生用ですからね。
日本の小学校の国語教科書って、もう忘れてしまったのですが、どんなのでしたっけ?
でも、少なくとも、こんな感じじゃなかったですよね。
by 足立sunny (2011-09-21 15:00)
こんにちは~☀
キッパー達ですね。^^ うちには多分150冊くらいあると思います。しかしお値段高かったです。
このシリーズは絵がお話を語るんです。英語が読めない子でも絵で話しを楽しく読みます。読み聞かせをすると英語は分からないはずなのに、文の合間合間に適切なコメントを入れてくるのには驚きます。
絵がなくて文章だけ読むと、とても味気ないと思いませんか?それくらい絵が要ですーー!
by いちORTファンのサミアド (2011-09-21 15:25)
いちORTファンのサミアドさんのアサミドさん、ごぶさたしております。
150冊はスゴイですね。ウチには80冊です。
まあ、数がまとまると、「お高い」のは、確かですね。
でも、ホントニ「楽しい絵」の本ですね。
「このシリーズは絵がお話を語るんです。英語が読めない子でも絵で話しを楽しく読みます。」
まさしく、当方も、そう感じました。ストーリーとは別に、絵を元にして、イロイロお話もできる、そういう本ですね。
日本の小学校・中学校で、全面採用しないですかね?
by 足立sunny (2011-09-21 20:24)
こういった副教材があると、英語の時間が楽しくなりますよね^^)
女の子が騎士のなれないのは、やはり中世のお話だからと思うのですが、現代の英国ではどうなんでしょうね?!
by 風来鶏 (2011-09-28 19:07)
柚季さん、ナイスありがとうございます。
実は、当方、 The shop on Blossam street(Debbie Macomber)というYarn shopのお話と、Divas don't knit(Gil McNeil)というこれもYarn shopのお話が、好きなんですね。Blossam streetシリーズは、通りの他の人々を書いたシリーズでもあるのですが。
by 足立sunny (2011-09-29 02:54)
ふぢたしょうこさん、ナイスありがとうございます。
このお顔を拝見すると、とてもとても、うれしいです。
by 足立sunny (2011-09-29 02:57)
SORIさん、ご訪問ありがとうございます。
それにしましても、世界はスゴイところだらけですね。
南京錠には、ちょっとですね、グッときましたね。実のところ、郷ひろみと、当方だけなのですね、あの牧師さん:イイさんの前で誓ったのに「別れた」フウフは。南京錠投げていれば、大丈夫だったかも。
by 足立sunny (2011-09-29 03:12)
ike-pyonさん、ありがとうございます。
井上靖さんの本は、「しろばんば」とその続き(スミマセン、題名忘れました)を高校の時に読んだぐらいなのですが、引き込まれる文章ですね。昔の人という感じで、一般の書店にあまり並んでいないのが、残念です。
by 足立sunny (2011-09-29 03:22)
コトキャンさん、ナイスありがとうございます。
何しろ、ナイスの少ないブログですので。
フィレットではないのですが、当方の愛読書の主人公はハムスターを飼っておりまして、もう3年以上たつはずなのですが、どこといって対策もしていないのに、元気にしています(小説ですから、ですね)。
ケージの間からアタマが出ている写真には、ビックリしますね。遊びたいといわれれば、納得しますが。
by 足立sunny (2011-09-29 03:31)
setteさん、ご訪問&ナイスありがとうございます。
やっぱり、ですね、いろんなナマの素材を吟味すると、お役立ちのお話ができますよね。
当方も、お役立ちの話ができればいいのですが、ですね。
by 足立sunny (2011-09-29 03:48)
りぼんさん、ご訪問&ナイスありがとうございます。
何とか、更新を続けていきたいと思いますので、宜しくお願いします。
by 足立sunny (2011-09-29 03:53)
風来鶏サン、ご訪問&ナイスありがとうございます。
先日の歌の中のWe are all alone いい歌詞ですね。
実は、ご許可を得なければならないのですが、この歌詞とブログ記事を引用させていただいて、次か又はその次のブログ記事をさせていただきたい、と思っております。
ご容赦下さいますよう、お願い申し上げます。
by 足立sunny (2011-09-29 04:01)
日本の教科書もこういうのならいいのに、
と強く思いますね。
ちょっと薄い割に高いのが難点ですが。
絵本だからしょうがないのでしょうか。
多読ブームがもっと巻き起これば
どんどん安くなっていくでしょうか
by せどリッシュ (2011-10-07 00:04)
こんばんは。
「オックスフォード リーディングツリー」楽しいですね。
紹介ありがとうございます♪
自然な表現がわかるのがいいですよね。
expectingとかなかなか思いつきません。
80冊も持たれているのですか!
ふむふむ、Book〇〇fがねらい目ですね(^^ゞ
by tabby (2011-10-07 00:37)
せどリッシュ さん、こんばんは、です。
長々と、ORT1本で9月を過ごしています。
まさしく、ちょっと薄い割に高いのが難点、なんですね。
当方は、ブックオフでマトメ買いをしましたが、普通にそろえると、家計にひびきますね。
ですから、当方も、まだ80冊しかそろえていないのです、けれども。本当は、一気に全部そろえたいのですが、ですね。
by 足立sunny (2011-10-07 22:36)
tabbyさん、こんばんはです。
まさしく、Book〇〇fがねらい目です。
でも、まあ、ですね。
普通のブックオフには、ORTはほとんど出てこないのです。多読を止めても、卒業しても、ORTは愛着があって、売らない方が圧倒的なのですね。
今、ORTが本棚に10冊以上並んでいるのは、ブックオフ白金高輪店(南北線白金台駅すぐ)ぐらいだと思うのですが、これは10月10に当方が買いに行きますから、なくなる予定です。
白金高輪店は、ブックワームスやペンギンなどのグレーデッドリーダーも、辞書も、児童書も、ペーパーバックも、他の洋書も、東京で一番の品揃えのところです。
GRは、ズラーと並んでいますね。
向こうの子供用英英や面白い絵付き英英も探すとあるので、本棚を見るだけでスゴク時間はかかりますが、面白いですよ。
ただ、当方が主として見に行く児童書売り場での難点は、シリーズの第1巻だけ全部買っていってしまう人がいることですね。第1巻抜けのシリーズが、たくさん置いてあります。
もう一つの難点は、児童書の数が多すぎて、本棚を見ていて、アタマが痛くなることですね。児童書棚だけで、全部みるとすれば、間違いなく1時間はかかると思います。
あとは、秋葉原店(ワシントンホテルの前)、渋谷店(センター街のずっと奥の方)、自由が丘店(駅前ロータリーのスグ先)の4店が、品揃えが多いですね。置いてある本が一番動くのが、渋谷店でしょうか。渋谷店にはどんどん本が入ってくる感じです。
絵本系は、自由が丘店が一番多いと思います(外国の方が住んでおられる割合が多いからですね、たぶん)。機関車トーマスの25話セットも、当方が買ったとき、あと2冊ありましたから、まだタブン、置いてあると思います。
新品だと、児童書系は、ジュンク堂池袋(池袋の西武口を出て目白方向:パルコと反対方向に歩いていった交差点角)がワリと多く揃えていると思います。もっとも、当方は、そことアマゾンでしか新品を買いませんが・・・。
ジュンク堂は、海外発注も、手数料ナシでやってくれます。少なくとも3週間以内には届きますね。
。
by 足立sunny (2011-10-07 23:12)
じゅんさん、ご訪問&ナイスありがとうございます。
アップルも、スティーブ・ジョブス会長&創業者が56歳の若さでなくなって、これからどうなるか、というところですね。
当方、auユーザーなので、auからも出てくれて、うれしく思っています。ネット環境がソネット・au光のセットなので、ソフトバンクに乗り換えられないのですね。
それにしても、いろいろと端末の選択肢が広がって、うれしいんだか、大変なんだか、お金がかかるんだか、難しいところですね。
キンドルも欲しいし、ですね。
by 足立sunny (2011-10-07 23:22)
ようこせんせい、ようこそ。
スミマセン、ノッケから、ダジャレで。
教室、活気にあふれていて、いいですね。
みんなの目が輝いている気がします。
当方、パソコンは仕事で使う必要があったので、文書テキスト関係を主に、テキトウに使い始めましたが、エクセルとCADだけはキチンと学習しておけばよかったと、今、思っています。
パソコン用語も、英語のままの方が直感できるものが多いと、当方は思うのですが、やっぱり英語のままだとトッツキにくいんでしょうか?
まあ、日本人のパソコン初心の方に、「これをドラッグ&ドロップして」とか、「ダブルクリックして」といっても、??かもしれませんが、英語的には、3、4歳の子供がわかるやさしい用語なんですね。
日本の英語教育は、もっとやさしい英語に力をいれるべきだと、当方は思っています。そうすれば、パソコン用語も、わりと楽にアタマに入ると思うのですが、ですね。
by 足立sunny (2011-10-07 23:41)
おはようございます^^
ご訪問ありがとうございました♪
by mimimomo (2011-10-09 07:40)
mimimomoさん、
まさか2時間もかけて行っていられるとは知らず、てっきり京王沿線かJR沿線からお出かけかと思いまして、失礼しました。
でも、橋のところからの風景は、期待させる感じの植物園で、近くにあれば、とフト思ったのです。
フダン、草花と無縁の生活を送っている当方は、どの花を見ても?ですが、花を見に行くのは好きなので、深大寺植物園とか、八方尾根の方とか、たまに行っています。ただ、名前がわからないのですけれども、ですね。
それと、実は、他のブログのコメントで、自転車に乗れない、とおっしゃっていたのをみまして、当方の元奥様に次いで、人生二人目の「自転車に乗れない人」という点もありまして、お邪魔致しました。
今後は、一生懸命ブログをみて、少し山や野草花、自然など、触れてゆきたいと思います。
ありがとうございます。
by 足立sunny (2011-10-09 13:02)